深みのある紫金色が上品で美しい鎚起銅器のぐい呑みです。
一枚の銅板から生み出される鎚起銅器の酒器は、手にしっくりと馴染み、美味しい日本酒を味わえる逸品です。

ぐい呑みは日本酒などのお酒を入れる酒器のひとつで、素材や器の形によっては味に変化があるといわれています。飲み口が広い鎚起のぐい呑みは、香りが際立ち癒しのひとときを味わえます。

「鎚起銅器」は一枚の金属板からぐい呑みや盃などの酒器、茶器や花器などを作ります。
継ぎ目なく作る鎚起の技術は、新潟県・燕三条の伝統工芸です。
一枚の銅板を大小さまざまな道具を用い、焼きなましを繰り返しながら金鎚で立体的に成形していきます。金鎚の種類は約200種類もあり、品物や工程に合わせて多数の金鎚を使い分けます。
伸ばしたり縮めたりしながら、職人の勘ひとつで生み出される継ぎ目のない鎚起は、丈夫で長く使うことができ、見た目もとても美しい逸品です。

鎚起の技術で作られた銅のぐい呑みは、優れた熱伝導により、キリッと冷えたお酒をお楽しみいただけます。薄く叩かれた飲み口は、すっきりと心地よくお酒の美味しさを伝えてくれます。
内側に施された錫のイオン効果によってお酒の雑味が消え、口当たりまろやかな味わい深いお酒を楽しむことができます。

また鎚起のぐい呑みは、材質が金属のため陶器やガラスのように割れることがありません。
抗菌・浄化作用があり、錆びにくい素材のため、ご家庭でも簡単にご使用いただけます。

お酒にこだわるのなら、酒器選びにもこだわりたいところです。
鎚起の手法で作った銅のぐい呑みは、お酒をおいしく感じられる酒器としてとても人気があります。手によくなじむ形で、持ちやすいぐい呑み。
日本酒の香りも楽しめる広い飲み口となっています。

鎚起銅器のぐい呑みは、銅・錫などの金属素材の特性を活かした酒器として扱われてきました。銅の素材から作られたぐい呑みは、水の浄化作用、熱伝導の良さ、丈夫な点から昔から愛用される高品質な酒器です。よく冷えたお酒を鎚起のぐい呑みに注ぐと、器にお酒の温度が伝わってすぐに冷たいお酒が楽しめます。
鎚起のぐい呑みは、シンプルな形ながら深みがあり上品な佇まいで、和風洋風どんなシーンにも馴染みます。

ぐい呑みのくびれがあるシルエットは、片手でも持ちやすく手にしっくりと馴染みます。
ぐい呑みの内側に施された錫のイオン効果により、お酒の雑味を取り除き、まろやかな味わいに仕上げます。
銅のぐい呑みは熱伝導に優れ、冷たいお酒を注ぐとすぐ器に伝わりキリッと冷えたお酒を楽しめます。

鎚起のぐい呑みはひとつひとつが手作りとなっております。お酒が好きな人へ一点物の器で贅沢な時間をプレゼントしても、自分へのご褒美としてもおすすめなぐい呑みです。

職人がひとつひとつ時間をかけて鎚（つち）で叩きながら縮めたり丸めたりして作られた一点物の銅のぐい呑み。新潟県燕三条の伝統工芸「鎚起銅器」です。叩いて作られた銅の表面は驚くほど滑らかで施された着色は鮮やかで思わず見とれてしまうほどの美しさです。

金工　石高和弘氏が、一枚の銅板を叩いて叩いて形作り、着色を施した鎚起のぐい呑みは、細かく美しい鎚目と色合いが魅力的な工芸品です。

「鎚起」とは鎚（つち）で素材を打ち起こすという意味で、金属（銀・銅・錫など）を叩いて加工する技法のことです。金属は叩き続けると硬化するため、その度に焼きなまし再び軟らかくしてから目的の形になるまで叩き、この作業を繰り返しながら成形していきます。
手にしっくりとなじむ器を丁寧に形づくり、昔から受け継がれた着色技術で趣と深みのある色に仕上げていきます。

鎚起のぐい呑みは、大切に使い続ければ半永久的に使え、また年月を経て風合いが変化して味わい深いものに仕上がります。使えば使うほど、その人だけの古色になっていきます。
ずっと大切に使っていただきたい、職人の想いが込められた器です。

銅は熱伝導に優れた素材です。金属の中では抜群に熱の伝わり方が早く、均等に伝わっていきます。
アルミの2倍、ステンレスの25倍と熱伝導に優れた銅のぐい呑みは、冷たいお酒を注ぐとすぐにぐい呑み全体が冷え、冷たい状態を保ってくれます。
キンキンに冷えた器を手にグイっとやる冷酒は格別です。
キリッと冷えた日本酒を楽しむならどうのぐい呑みがおすすめです。

熱伝導の高い銅のぐい呑みで飲むことで、最後の一口までおいしく日本酒を楽しめます。
0℃なら「みぞれ酒」、5℃なら「雪冷え」、10℃なら「花冷え」、15℃なら「涼冷え」と温度によって呼び名のある冷酒を、そのままの温度で味わえます。
ぐい呑み自体が冷えるため、飲み物の温度を保持しやすく、日本酒のおいしさが長く続きます。

熱伝導の良い銅のぐい呑みは、飲み物を注ぐとともに器にも温度が伝わるため、燗酒には使用しないでください。火傷にご注意ください。

銅のぐい呑みで日本酒を飲むとおいしく感じられるといわれています。熱伝導に優れ、器にすぐ冷たさが伝わり、冷えた日本酒の味を損なわずに飲めます。
薄く叩かれた飲み口はシャープで繊細なお酒の味がダイレクトに伝わります。
また、銅には優れた浄化作用・イオン効果があり、お酒をぐい呑みに注ぐと雑味が抜けてお酒の味が整います。やわらかく丸みを帯びた旨味と、キレのある味わいがお楽しみいただけます。
また飲み口が広がったぐい呑みなので、日本酒の香りが周囲に広がりやすくなります。
日本酒の芳醇な香りを楽しみながら飲みたい方におすすめの酒器といえます。

鎚起は一枚の銅板を鉄床（かなとこ）にあて、金鎚で細かく打つことで形をつくっていく。職人の叩き方次第で、平らな銅の板はやわらかな曲線を描き、美しいぐい呑みへと生まれ変わっていきます。
鎚起は、叩く強さや場所で厚みや形を細かく調整して思い描く形に整える、非常に高い技術が必要となります。その模様は表面の飾りにもなり、ぐい呑みの表面を美しく装飾します。
ひと打ちひと打ちが、ぐい呑みの形、厚さや美しさを決定づけます。
銅の表面はとても滑らかな光沢があります。つるりとした表面に施される着色は美しく、銅のぐい呑みに注がれた日本酒は、輝きをまとっていて、特別な一杯のように感じさせてくれます。

※ぐい呑みの内側の錫は急激に冷えると脆くなる場合があるため、冷凍庫には入れないようにしてください。

ぐい呑み

お猪口よりも大きいサイズの「ぐい呑み」
「ぐいぐい呑める」「ぐいっと掴んで呑める」が語源と言われる酒器です。
大きさの決まりはなく、小さいものから大きいものまで様々です。
ぬる燗や常温、冷酒で飲む時の酒器におすすめです。
お猪口よりも飲み口が広いため、ふわっと膨らむお酒の香りを楽しめます。

紫金色

「硫化カリウム」というアルカリ性の薬品に浸して表面を化学変化させた着色技法です。
深い青色に発色し、日光に照らすと違う色にも見える伝統的な色彩です。

お手入れ方法

・はじめてご使用になる際は、軽く水洗いしてください。
・銅はやわらかい金属なので、丁寧に取り扱ってください。ご使用後は速やかにやわらかいスポンジで手洗いをしてください。
・磨き粉やタワシなどの硬いものでこすったり、ぶつけるなど強い衝撃を加えるとコーティングがはがれる原因となります。また、アルコール類を入れたまま長時間放置するとコーティングを傷めることがあります。
・使用を続けるうちに内面の錫に黒い斑点やシミが浮かびあがってくることがありますが、金属イオンの付着によるもので無害です。こすり落とそうとせず、そのままご使用ください。
・食洗機・電子レンジは使用できません。

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